マスク同盟―Maskman is here!―第42回
こんにちは。ふみまるです。
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第24回「なすのかば焼き丼」の茄子、第30回「冷や汁ぶっかけうどん」でつかった大葉、第36回「完熟トマトの冷製パスタ」のトマトなどといった夏野菜の時期到来ということは第36回にも述べました。しかし今年は茄子、キュウリ、カボチャ、トマト等の価格が長雨の影響などで軒並み高騰。これからも九州の大雨被害が当地の農家の方々に影響、こちらから価格の高騰の怖れがあるだろうとのことです。
ぼくたちの家計、食卓にも蔭を落とす夏野菜の高騰ですがやはり食べたい。うまくやり繰りして、お財布の許す限り、食卓にのせていきたいものです。
そんな訳で今回扱うのはラタトゥイユ。夏野菜をたっぷりつかったフランス南部地方のニースの郷土料理で夏野菜の煮込みです。玉葱、茄子、ズッキーニなどの夏野菜を大蒜(にんにく)とオリーブオイルで炒め、トマトを加えてローリエ、タイム等の香草とワインで煮たもの。旨みをだすため、唐辛子、セロリを用いる工夫も。
今回使ったのは、おなじみリュウジさんレシピの「塩ラタトゥイユ」。本来トマトベースのラタトゥイユの塩味版です。トマトベースのラタトゥイユは、じつはむかしつくったことがあって、むかしすぎてよく憶えてないのですが、レシピは『ていねいなおかず』朝日新聞出版刊のなかのものでつくったと思います(現在手元にあるので、たぶんそれです)。
早速つくっていきます。
ズッキーニ2本(240gくらい)、茄子2本(40gくらい)、大蒜(にんにく)2片、鷹の爪一本、玉葱2分の1個、オリーブオイル大さじ2、コンソメ小さじ2、塩ひとつまみ、胡椒多め、日本酒大さじ4、乾燥パセリ(コンソメ、塩は分量外で調整に)。
ラタトゥイユといったらズッキーニ。そのズッキーニ、茄子ダイス状に切り、玉葱は1.5cm角に切ります。大蒜は粗みじんに。フライパンにオリーブオイル大さじ2をひき、弱火で大蒜を炒め、鷹の爪1本も炒めたら、ズッキーニ、茄子、玉葱も炒め、コンソメ小さじ2、塩ひとつまみ、胡椒多めを入れ、中火にし、野菜がしなっとし、透明になったら日本酒大さじ4を入れる(ここでトマトやトマト缶が従来)。水分が飛ぶまで炒め、塩、コンソメで調整し、器に盛り、乾燥パセリをふりかけたら、ハイ、完成!
トーストとコーヒーを添え、頂きます。塩気のついた野菜の食感が、良く、おいしい。やや塩気が多かったか。しかし、まあ大丈夫な気がする。トーストにのせて頂くと丁度良い感じです。これでトマトベースにすると、酸味が効いた感じになるのでしょう。なる程。『ていねいなおかず』のレシピでは香草のタイムを使用し、仕上げにオリーブオイル大さじ1をかけるとあったのが、「塩ラタトゥイユ」ではコンソメと塩になっているのでしょう。洋の香り、和の旨みとといったところかなと思います。パンにのせ、ピザチーズをかけてトースターで焼いてみましたが茄子の若干の苦味をチーズのコクが包んでいて、おいしい。『ていねいなおかず』に書いてありました。スクランブルエッグに添えたりパスタに絡めてもおいしいとの記述も。と言う訳で、パスタ、やってみました。玉葱の甘味と塩味がパスタにとても合います。麺を茹でるときの塩も控えめで良かったです。伊仏の連合、それは美味也。
今度はトマト缶や生トマト、フレッシュトマトですね、これらなんかをつかったラタトゥイユにも挑戦したいものです。そのためには夏野菜も安価になっていただかなければ。季節のものは、その旬の時期に摂るのが良いですね。夏野菜はその暑い時、体温を下げる効果がありますので、昨今の猛暑、酷暑を凌ぐためにも必要なのです。お盆に、茄子やキュウリに割り箸などを差して、動物にみたてた精霊馬をつくるためにも。
次回またなにかつくっていこうと思います。Ciao、Ciao!