マスク同盟―Maskman is here!―第38回

 

こんにちは。ふみまるです。

 

 

今年開催される予定だったほうではなく、かつて開催された東京オリンピックの4年後、メキシコオリンピックの開かれた年に、ぼくは産まれました。

 

中高と陸上部に入っていたぼくは、書店で、そのメキシコ五輪のマラソン(当時女子のはなかった)競技で銀メダルを獲得した君原(きみはら)健二(けんじ)選手の回想書をみつけ購入し、熱心に読んだものです。

 

君原選手が後半に差しかかり、じぶんはいま何処ら辺に位置しているのだろうと思っていると、沿道から観衆が「ドス!」「ドス!」と口々に叫びかけてきます。「2位だ!」「2番目だぞ!」と君原選手は、あぁ、じぶんはいま2位なんだ、と思い、走り続け、そのままゴールします。

 

スペイン語で、1、2、3、はウノ、ドス、トレス、フランス語は、アン、ドゥ、トロワ、中国語は、一(イー)、二(アール)、三(サン)、四(スー)、でしたが、ぼくたちにもポピュラーなカードゲームにUNO(ウノ)がありますよね。たぶん、そこから来ているものと思われます。

 

メキシコ五輪ではサッカー日本代表(これも当時女子はなし)が地元メキシコ・チームを破って銅メダルを獲得したことが有名ですね。絶対的ストライカー、窯元(かまもと)邦茂(くにしげ)選手が活躍しました。

 

これらはいずれもぼくの産まれた年に起こったことですから、どれもあとから耳にしたことですが、メキシコ関連で、ぼくの青春期に目撃したこともあります。

 

1986年にFIFAワールドカップメキシコ大会が開催されたのがそれにあたります。当時サッカー不毛の地だった日本では、NHK総合のみが、深夜に数試合、生中継していました(FIFAは国際サッカー連盟。FIFAW杯といえばW杯サッカーのことを示します)。

 

ラテンの国々では、Mundial(ムンディアル=世界の)といえばW杯サッカーのことを指すというくらい、サッカー(=フットボール。その呼び名が世界の殆んど)が国民のあいだに浸透しています。メキシコもまたラテン系、ラテン・アメリカの国のひとつです。

 

この大会、スーパースター、ディエゴ・マラドーナのアルゼンチンが優勝しました。彼の、準々決勝、対イングランド戦での「神の手」ゴール5人抜きゴールが有名です(ぼくは生中継をLIVEで観ていました)。前者は、マラドーナとイングランドGK(ゴールキーパー)が浮き球を競り、マラドーナがヘディングで競り勝ち、ゴールしたかとみえましたが、じつは彼が頭上斜めに突きだした拳(こぶし)にあたっていたのです。イングランド側は抗議しましたが認められず、ゴールとなりました。要はレフェリーの誤審です。後者はマラドーナが中盤でボールキープし、そのままGKまでイングランド選手5人を躱(かわ)してゴールしたものです。NHKのスポーツ実況の御大(おんたい)にして重鎮、山本(やまもと)浩(ひろし)アナウンサーの実況が印象的です。マラドーナがボールをもったところから、「マラドーナ…..、マラドーナ…、マぁラドーナ…..、マラドーナあぁ、…..マぁラドぉーナあぁ…..!」という感じでした。まさにスーパープレイです。これについては「クリーンな」イングランド相手だから成り立ったので、例えばイタリアンあたりのこすっからいDF(ディフェンダー)なんかは最初からファウルで止めにくるだろうから5人抜きは実現しなかったのではないかという意見もあります。「神の手」ゴール、その呼び名は、この試合後、マラドーナがこのゴールについて質問されて、「あれは神の手だ」と嘯(うそぶ)いたころに由来します。

 

マラドーナはこの大会、最優秀選手に選出されます。大会得点王には、マラドーナに痛い目をみたイングランドのFW(フォワード)ゲイリー・リネカー(のちに初期Jリーグの名古屋グランパスエイトに在籍)が6得点で、その地位に輝きました。

 

これらの舞台となったメキシコですが、じつはアボカドの生産量、消費量がともに世界一なのです。日本でも、販売されているアボカドの約9割がメキシコ産ということです。「森のバター」といわれるアボカド、果肉に含まれる脂肪分が多いことから、そう呼ばれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維なども豊富で、栄養価の高い果物として有名なのだそう。

 

今回そのアボカドをつかい、暑い日にぴったりの「冷製アボカドカルボナーラ素麺(そうめん)」と、サブ的に「ワカモレ」をつくっていきます。リュウジさんレシピより(ワカモレがなにかはのちほど)。

 

つくっていきます。

 

ブロックベーコン40gを拍子切りにし、フライパンに油をひかずに炒めます(焦げ目がつくように)。焼けたら一旦よけておきます。

 

アボカドソースをつくります。アボカドに包丁を入れ、2等分にし、包丁の角で種を取りだし、ボウルにアボカド1/2コをスプーンで掬いとり、入れ、コンソメ小さじ1、黒胡椒適量、レモン汁小さじ1/2、塩少々、オリーブオイル大さじ2を加えて、スプーン等で崩し、さらに卵黄1コも入れ、混ぜていきます。混ざったら、先程の炒めたベーコンを加えてソース完成、冷蔵庫で冷やします。

 

冷ましているあいだに「ワカモレ」をつくります。

 

ワカモレ(グワッカモレ、ワカモーレとも)とは、メキシコでたべられている一般的なディップ。ペースト状にしたアボカドに、トマト、玉葱、香味野菜、唐辛子、サルサ(=ソース)を加えたもので、トルティーヤのチップスで掬ってたべたり、各種料理のソースをしたり、様々な料理につかわれたりするものです。今回ディップにし、トーストを添えます。

 

アボカド1/2コ(さっきの余り)をスプーンで繰り抜き、ボウルに入れ、黒胡椒適量、塩少々、レモン汁小さじ1/3、コンソメ小さじ1/2を加え、混ぜるだけ、はい、簡単(ホットソースを4滴程入れてもok)。カルボナーラ素麺の進捗状況をみつつ、パンをトーストしていきます。「冷製アボカドカルボナーラ素麺」の続きを。

 

素麺を茹でます。茹であがったら、流水に晒し、氷水で締めます。と、ここで事件勃発!なんと茹だった素麺をざるにあげる際、その幾許(いくばく)かの素麺の一部をシンクへ落とし流してしまったのです!幾らかは熱いなか手(て)把(づか)みで救出しましたが(アーチーチー、アーチー)、さもありなん、2割程は昇天してしまいました、トホホー。しかし気を取り直して氷水で締めたあとの水を絞る(水気を切る)行程に復帰し、ボウルに入れ、ソースと和えていきます。様子をみつつ、「ワカモレ」用の冷凍された食パン(8枚切り)をトーストします。

 

ソースと和えた素麺を器に盛り、粉チーズ、黒胡椒を好みでかけたら、ハイ、完成!(またもや事件!粉チーズと黒胡椒、忘れました…..トホホー)。

 

「ワカモレ」も小鉢に盛り、冷やしたのですが、冷蔵庫からだし、トーストした食パン2枚を縦半分に切り、「ワカモレ」に添えて、こちらも、ハイ、完成!

 

たべていきます。

 

まずは「冷製アボカドカルボナーラ素麺(そうめん)」。アボカドのソースが濃厚で舌に絡みつくが、さっぱりしたレモンの酸味とオリーブオイルの爽やかな香りで中和される感じです。ベーコン、黒胡椒の塩気がアクセントになっている(この辺りで粉チーズ、追い黒胡椒を忘れたことに気づく。Oh,My God!)。

 

さっぱりとした素麺に深い味わいのアボカドソースが良くマッチしていて、おいしい。幾つかの事件勃発に彩られた、ひと品でしたが、感想が「おいしい」に落ち着いて、胸を撫でおろしているわたくしでございました。

 

「ワカモレ」いきます。

 

8枚きり食パン2枚をそれぞれ縦1/2に切ったものに、ディップ状のワカモレをつけてたべます。うん、塩気充分、レモンの爽やかな酸味が良く効(き)いていて、おいしい。このメニューを候補にした初期の頃、バゲットが良いかなぁとも考えていたのですが、食パンでも充分イケます。要はそのひとの食生活の身近な食材に合わせてたべていくのが肝賢なのではないでしょうか。

 

「冷製アボカドカルボナーラ素麺」も「ワカモレ」も、今回レモンだから、そう味の邪魔はしないだろうと思ったのと、市販のレモン汁が容器に入っているのではなく、果実のレモン1/2コを絞ったものをつかったらという、ふたつの訳(わけ)があります。結果は、まあ大丈夫だったのではと思っています。でも市販のレモン汁はリーズナブルだから、今度購入してみても良いかなという心地がしました。

 

メキシコ産アボカドから、遠く懐かしい日々の回想へと誘(いざな)われた、センチメントを刺激された、きょうの日。思いだすのは良いことばかりでありますようにと祈らざるを得ないのが、ぼくら人間なのでしょうか。う~ん、哀しいねぇ。

 

 

次回、またなにかつくっていこうと思います。Ciao,Ciao!

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