マスク同盟ーMaskman is here!ー第74回
こんにちは。ふみまるです。
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もう、めっきり寒くなった。ホント、ちょっと油断すると足元が冷える時季がやってきた。おまけに、コロナのせいで部屋の換気は欠かせない。参ったな。ヘタをすると体調を崩すぞ。こんな中、一体なにで暖をとったら良いんだ?
暖房器具は様々あるとして、もっと身体のなかから暖められるものはないか。食事?いや、もっと言って、それは鍋だ!
鍋をつつく。それは箸先(はしさき)で鍋本体をコンコンとやることではない。あたりまえか。なら、なにか。鍋料理。土鍋にいろいろ具材を入れて、カセットコンロなどでグツグツ煮込むそれだ。大勢でやるとたのしいものだ。いや、少人数でもね。
今回、昨季TVの『3分間クッキング』というやつだっただろうか、診察先の待合室でのTVで観た「ひとり豚鍋」の御紹介、ひとりでつつく鍋も、中々、乙なものです。
では早速つくっていきます。
材料、豚肉しゃぶしゃぶ用100~200gくらい、トマト小1個、季節の野菜(春菊、菜の花、水菜、豆苗など。今回わさび菜を使用)適宣、木綿豆腐小一丁(通常量の1/2丁くらい)。だしは、醬油、酒、味醂各大さじ1、水1/2カップ。
ひとり鍋用の小さな土鍋をつかう。トマトはざく切りに、季節の野菜も適量もざく切り、木綿豆腐はサイの目状に切り、しゃぶしゃぶ用豚肉(スーパー等で薄切りにして売っているもの)と一緒に土鍋に入れ、だしの素となる調味料、水も入れ、カセットコンロで弱火で煮ていく。蓋をすると早いが、煮過ぎないよう気をつける。ある程度煮えたら、豚肉を返して、少し煮る。良い香りが立ち昇ってきて、全体が煮えたようなら、火を止め、頂く。
実食(頂きます)!
だしからいきます。蓮華(れんげ)で汁を掬(すく)い、啜(すす)る。和風の、控えめな味の中、トマトの酸味、わさび菜の爽やかさ、豚肉の旨味が溶け込み、混然一体と舌に迫り、おいしい。豚肉は芳(こうば)しく、わさび菜は初めてたべましたが、上述のように爽やかで口あたりが良い。トマトが所謂(いわゆる)日本におけるエスニック料理のような味わいがします。以前あった、NHKの英会話促進番組で、その時出演していたモデルの押切もえさんが、好きな料理を訊かれ英語で喋っていて、「なんでも、たべます。エスニックも」と答え、これも出演していたパックン(パトリック・ハーランさん)に「いやいや、蕎麦(そば)もエスニックだから」と日本語でツッコまれていました。「エスニック=民族的。またそのようなさま」ということですね。
香ばしい豆腐も頂き、鍋、完食。〆(しめ)はうどんの一択。充分煮て、「ひとり豚鍋」のベースの風味が溶け込んだ、麵と出汁(だし)を啜(すす)りきり、満足、満足。
女性なら、〆(しめ)抜きの、鍋のみで満腹になるくらいの量とみましたが、うどんまでたべることで成人男性も満腹になれるくらいではあったかと、<つくる=たべる>の一連の行程を経(へ)てみて、改めて、その思いを深くしました。
これからしばらく冷える時季が続きますので、この鍋が、みなさんの身体ばかりか、こころ迄(まで)温めることができるのであれば、これにまさる幸甚(こうじん)はありません。みんな、鍋でフィーバーだ!(旧(ふる)いね、どうも)。
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次回、またなにかつくっていこうと思います。Ciao,Ciao!
文:ふみまる
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