マスク同盟-Maskman is here!-第64回
こんにちは。ふみまるです。
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むかしむかしのヨーロッパ。カードゲーム(トランプですね)が好きな伯爵がおりました。さぞかし熱心に遊んでいたのでしょう、あるときカードゲームをしながらでもたべられる食事を用意させました。それはパンの間に肉や野菜などを挟んだものでした。その食事を注文した彼の伯爵、サンドウィッチ伯爵に因んで、それはサンドウィッチと呼ばれるようになりましたとさ(多少脚色しましたが、大枠において本当のことです)。
という訳で、今回はサンドウィッチ。第50回「大葉のサンドウィッチ」に続いて、サンドウィッチとしては2回めの登場となります。採りあげたレシピは、リュウジさんの「至高のたまごサンド」です。コーヒーをハンドドリップで淹れ、「大葉のサンド」のときつくった「ゆで卵ツナサラダ」と「きのこのバターじょうゆ炒め」を添えました。これら添えつけのレシピは第50回の補足にありましたので、そちらをご覧ください。
今回「たまごサンド」なので、当然卵をつかいまして、その茹で方にポイントがあります。黄身の中心がトロッとした半熟に茹であげることで、おいしいたまごフィリングができあがります(フィリングとは、菓子パンのなかに入れるものやサンドウィッチの間に挟むもののこと。バター、マーガリン、ジャムなどのパンの表面に塗るものなんかは、スプレッドといいます)。
早速つくっていきます。
材料、卵3個(Lサイズのもの)、マヨネーズ大さじ2と1/2、塩小さじ1/5、和からし3~4cm程、味の素4ふり、バター5g、黒胡椒適量(思ってる量の2倍)、食パン6枚切り2枚、パンに塗る用のバター8g程(黄金のお好みで乾燥パセリ、ピクルス)。
冷蔵庫からだしたての冷たい卵Lサイズ3個を水でぬらし割れにくくして、沸騰したお湯に入れ、8分、卵を転がしつつ、茹でる(この条件で、黄身が流れでないくらいの半熟になる)。8分経ったら、茹でた卵を水で冷やしつつ、卵を互いにぶつけて罅(ひび)を入れる。そこを水に浸けると、罅(ひび)から水が入り、剥(む)き易くなる。流水を弱め、卵のお尻のほうから剥いていくと、半熟の卵でも綺麗に剥くことができる。殻(から)を剥いた卵、マヨ、塩、和からし、味の素、バター5g(常温にして、レンジで20秒位)、黒胡椒をボウルに投入し、卵を崩しつつ混ぜていく。良く混ぜると固めのフィリングができる。6枚切りの食パン2枚を準備し、パンに塗るバターを20秒くらいレンジで温め、パンに2枚とも、それぞれ片面に塗る。ここでバターを塗らずにフィリングをのせてしまうと、卵の水分がパンに染みてベシャベシャになってしまうので注意。バターを塗ったパンに卵を、多めだが、すべて、溢(あふ)れるくらいのせていき、うえからもう一枚のパンで挟む。フィリングが飛びだしそうなので、できあがった、たまごサンドをラップで包み、手で軽くおさえ、成形する。冷蔵庫で20分くらい寝かせると切り易くなるが、その辺、すぐでも大丈夫。ラップが巻かれている状態で半分に切る(包丁を良く動かす)。断面をうえにし、好みで乾燥パセリ適量を中央一直線にかけ、ピクルスを添えたら、ハイ、完成!
実食(頂きます)!
もう、フィリングがはみだし、ラップのなかに溢れている。しかし食への飽くなき欲求から力を奮い起こし、かぶりついていく。ガブリ(「大葉サンド」のときも「ガブリ」とか書いたな、、、、、、)!半熟卵、マヨ、バターのコク、和からし、塩、黒胡椒がスパイシーで、とてもおいしい。はみだしたフィリングも我が口で救出しつつ、ラップについたぶんも口中(こうちゅう)へとダイヴさせる。サラダ、きのこ、コーヒーとともに味わう。リュウジさんは「至高のたまごサンド」について、「サンドウィッチなのにハンバーガーたべてる高揚感」、「このサンドウィッチだしてるカフェあったら通うな」と言いつつ、「でもぼくコーヒー飲めない!嫌いなんで」とオトしていましたが、ぼくはうちでつくれて、サイドメニューも好きなものを添えることができ、廻(まわ)りの目も気にせずに行儀わるく、みっともなく、大口を開(あ)いてかぶりつくことができる自家製たまごサンドに軍配をあげたい気分です。
あと、洋風のマスタードではなく、和からしが意外とおいしい刺激になっていたのが、良いと思えたし、お好みで添えたピクルスが存外酸っぱく、酢漬けですよね、歯応え良いですが、との間抜けな感想をもちました(ピクルスとは、西洋風の漬物で、野菜・果実を酢や香辛料などを合わせた汁に漬けたもので、ピックルスともいうそうです)。
殆ど初めて、本格的なお手製サンドウィッチをつくりました。またいつか、ふたたびトライしたいものです。願わくば、そのときもまた、おいしいものを。
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次回、またなにかつくっていこうと思います。Ciao,Ciao!