「非公式」非公式スキップ通信~「お花見物体R」の巻~
皆さん今日は。四月です。春です。そして新年度です。スキップにも新メンバーさんが増えました。
今年の春は温かく、平年より早く桜が開花しましたね。その様な季節に心を許していましたら、まさかの雪でした。
早咲きの桜が雪に吹き散らかされる現実を惜しむか、花見と雪見が同時に訪れた情景に心を寄せるか、それは人それぞれでしょうか。
「スキップの兄弟分」を自称する地域活動支援センター「あるこ」では、まだ桜が満開の頃にプログラム「お花見」が行われました。スキップからも大多数のメンバーさんが参加されました。その合計人数たるや二十五名にもおよんだとの事です。
「との事です」。と申しましたのは、実は私は参加しなかったのです。その理由は「物体R」の内職が忙しかったから、ではなくただ単に冷たい強風がふいていたからなのでした。今にして思えば惜しい事をしたものだと悔いております。
ですが冗談はさておき内職が忙しかった事は紛れもない事実なのです。今や「物体R」はスキップの屋台骨を支える重要基幹内職なのです。
「物体R」は縦45mm横57mm厚さ2mm弱ほどのプラスチックの板です。そして内部にはチップが内蔵されているとの事です。更には板の中央寄りに4つの穴が開いています。この穴にスニーカーの紐等を通して身に着ける事でマラソンランナーの方々のスタートからゴールまでのタイムを計測しているのだそうです。
仕事の内容はこの「物体R」に貼ってある、選手一人一人の登録番号シールをはがし、「物体R」全体を綺麗に磨く事です。
いたってシンプルな作業ですが、シンプルな分中毒性がある作業です。まるでピーナッツの殻を剝いて口に運ぶが如く、なかなか途中で止められないのです。
この作業が始まるとスキップメンバーは自然と私語が止み皆黙々と「物体R」と向き合うのでした。
中には剥がれ難いシールも有りますが、その様な時はあるこ秘伝の自家製石鹸をお湯に溶かして数十秒浸して雑巾で拭けばあら不思議、するりとシールは剥がれます。後は良く乾いた布で水分を拭い去れば完了です。
このような仕事が途切れることなく入ってくる事は何とも有り難い状態です。そして我々は次の「物体R」が無事入荷致します様にと願いを込めて「物体R」を磨くのでした。
また、現在手掛けている「物体R」は私の生まれ故郷で開催された大会で使用された物なのです。自然と笑顔がこぼれる今回の「物体R」なのでした。
2015年4月10日
ホヤスキー