「非公式」非公式スキップ通信 障害年金と手帳の手引
私は障害者年金受給者です。障害者手帳も取得しています。
しかし年金受給と手帳取得に至るまでは、発病から10年近くが経過していたのでした。
私は仕事上の都合で、他県より単身埼玉県に転居してきました。そして二年近くが過ぎた頃にうつ病になってしまったのです。
実家に帰るという選択肢もありましたが、一身上の都合により埼玉に留まる事にしました。
当面の生活費は失業給付金と貯金で賄えるという目算もありました。
しかしアパートの家賃や自動車の維持費等で出費はかさむばかりなのでした。
やがて私は就労を余儀なくされたのでした。
そしてそれは悪循環の始まりだったのです。
体調が良い時は派遣で働き、結果体調を崩して離職といった事を繰り返す事で、就労に対する自信を失い、事実離職回数が増す毎に不採用となる回数も増えてきます。
両親も転職を繰り返す私にある種の苛立ちを覚える様になりました。
それは私を追い詰め、ますます病状を悪化させていきました。
そしてついに私は生活保護を申請すべく市役所を訪れたのでした。市の担当者の対応は意外なものでした。私に障害者年金を受給するよう勧めたのでした。
そして私は障害者年金受給者となったのでした。
受給者となった私の生活は一変しました。それは生活の安定を得て治療に専念出来る様になった事のみならず、両親の理解を得る事が出来たのです。
両親からすると「仕事の長続きしないナマケモノ」から「障害ゆえの就労困難者」に考えがシフトした様です。障害者手帳の取得も説得力を持った様でした。
何にせよ両親の理解が得られたことが何よりの収穫となりました。今では両親との関係は極めて良好です。
私見ではありますが、障害者年金の受給と手帳の取得は正当な権利なので利用してみては如何でしょうか。
最後になりましたが年金の受給が決まり、手帳を取得した時、「自分は障害者になってしまった」という複雑な感情を持ってしまった事は事実です。ですが年金と手帳がもたらしてくれるメリットが、その感情を時間の経過と共に打ち消してくれたのも事実なのです。
そして現在私は、受給以前よりも平静に日々を送っています。
今にして思えばもっと早く障害者年金の制度について教えてほしかったとさえ思うのでした。
2014年7月12日
byホヤスキーきくちゃん