向谷地生良さん記念公演@2014/06/28日本社会事業大学
午前の部は、わたくしスタッフMが参加させていただきました。
(午後の部はe施設長とメンバーさんで参加しています。後ほどレポートがあるかも・・・?)
向谷地生良(むかいやち・いくよし)さんのお話をお聞きするのは個人的に今回が3回目なのですが、いつも優しくユーモアのある(そして非常に深みのある)お話で、すぐにその世界に引き込まれてしまいます。
これも毎回のことなのですが、べてるのメンバーさん達も壇上に上がり、向谷地さんと共に様々な体験を話してくださいます。
今日は、本大会のテーマにもなっている「希望としてのソーシャルワーク ―当事者主体の支援へ―」をキーワードに、べてるの家の生い立ちや、向谷地さん自身のソーシャルワーカーとしての30数年の歩みをお話しされていました。
この中で個人的に興味深かった言葉は、(強さではなく、)『弱さ』を絆にすることで、人と人は、本当のつながりを持てるというお話です。
これは、障がいや病気のある無しに関係なく、人と人とが出会い、お互いが本当の意味で、安らぎを得ながら生きていけるために、とても大切な考え方であると感じます。
ですが、それを実現する(人と人とが心地よくつながったり、病気と程よい距離感で生きる)ための具体的な方法は、簡単なようで簡単ではありません。
多くの人はその方法を見つけたいと願いながら、未だ見つけられずに苦労しているのだと思います。
それは時に、傍から見れば「不器用な行動」であったり、「困った行動」として映ることもあるかもしれません。
しかし向谷地さんはそれを、その人が必死にもがきながら、やっとのことで編み出した『自分の助け方』なのだから、とても価値のあることなのだと断言します。
でももし、『自分の助け方』に、自分自身もまだ「満足」できていないなら、さらに良い自分の助け方を一緒に探してみませんか?という問いかけから始まったのが、当事者研究であるとのことでした。
僕は長年、べてるの家のメンバーさんはなぜ当事者研究を継続し続けられるのだろう?と思っていたのですが(僕もそうですが、日々研究を続けるという習慣を作るのは難しいと感じることがあります)、その原動力は、自分が『満足』できる、自分の助け方を、自分(と仲間で)で見つけることの喜びにあるのかもしれないと感じました。
約1時間半があっという間に感じるほど、楽しく中身の濃いお話でしたが、それ以上に向谷地さんのお人柄に魅了されてしまった、本日の公演でした。(^_^)
by 就労継続支援B型事業所スキップ スタッフM
こんにちは^ ^
問題だらけ、それでオッケー♪というのも、助け方探求の末、編み出された認識なのでしょうか?
だとしたら、それもいいなあと思います(#^.^#)