マスク同盟ーMaskman is here!ー第82回

 こんにちは。ふみまるです。

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 今回けんますさんの「肉団子鍋」をやります。肉団子は既成品ではなく、豚ひき肉などを手で捏(こ)ねて、スプーン等で掬い(すくい)、鍋へ投入して煮る方式です。このような、いわば肉種(にくだね)を拵える(こしらえる)鍋は、ぼくはむかしに「しずくなべ」<NHKきょうの料理きょう・すぐ・レシピ5「いろいろなべ物」所収)という、鶏ひき肉と豚ひき肉をつかったものをつくり、父とたべた経験があります。酒をたっぷりと加えるもので、こうすると肉種が柔かく、ふんわりと仕上がるということでした。肉種を滴(しずく)のように鍋におとしていくので「しずくねべ」という訳です。こちらは、たれも3種類説明されていて、すだちしょうゆ、ごまみそだれ、とんかつソースがありました。つくるとき、ごまみそだれと、とんかつソースのふたつを頑張ってつくったっけ。けんますさんの「肉団子鍋」は、肉種は「しずくなべ」のようで、おつゆに味つけをし、つけだれはありません。どんなお味になるか、乗るか反る(そる)か、乞う(こう)御期待。

 つくっていきます。

 材料(1~2人前)、豚ひき肉150g、玉葱みじん切り30g、生姜みじん切り小さじ1、卵1個、白菜適量、しめじ1/2パック、春雨64g、長葱1/2本、塩小さじ1/4、ブラックペッパー適量、片栗粉大さじ1と1/2、水500cc、白だし80cc、創味シャンタン小さじ1/2、酒大さじ1、醬油大さじ1。

 豚ひき肉と玉葱みじん切り、生姜みじん切りを混ぜ、塩小さじ1/4、ブラックぺッパーを少しつよめに入れ、手で練りこみ、粘りがでたら、卵1個を入れ、揉みこんでいく。少し柔かい感じになったところで、片栗粉大さじ1を加え、揉みこみ、片栗粉を更に大さじ1/2足し、慣らす。鍋に水500cc、白だし80cc、創味シャンタン小さじ1/2、酒大さじ1、醬油大さじ1を入れ、沸かしていく。肉種をスプーン2コつかい丸くし、鍋につぎつぎと投入していく(ぼくはスプーン1コでやりました。丸くならないだけで、それこそ「しずく」のようになります。味に遜色はないです)。沸騰してきたら灰汁(あく)をとり除く。味見してみる。おつゆが少し多かったら、幾らか取っておいて、あとで煮詰まったときにつかう(今回つゆが足りなさそうだったので、逆に水や各調味料を少し足しました。この際味のバランスに気をつけ、しょっぱすぎないようにします)。具を入れていく、春雨(小分けしてあるショートタイプが便利)、白菜、しめじ、長葱を加える。三つ葉やニラ等、青味の野菜を入れても良い。基本的に、具は好きなものでOK。野菜が煮えたら(肉種には大体火が通っている)、ハイ、完成!

 実食(頂きます)!

 つゆの塩気は、うん、大丈夫だった。旨い。肉種は生姜が良く効いて、おいしい。白菜は良く煮え、しめじの芳香、つゆを含んだ春雨、煮えて甘い長葱が熱々の鍋から、我がお腹を充(み)たしてゆく。つゆを啜(すす)りながら、具をたべすすんでゆく。旨い。いやさ、おいしい。じつは、使用した生姜、白菜、しめじ、長葱が若干フレッシュでなく、その点仕上がりに関して懸念されたのですが、特に問題もなく、充分舌をたのしませることができました。具材を予め(あらかじめ)用意してもこれですから、良く言われるように、冷蔵庫の残り物で調理できたら、それはもう一丁前、台所を与る(あずかる)プロの称号を手にしたも同然ですが、中々途のり(みちのり)は遠く、むずかしいものですね。

 今回1~2人前の分量とのことでしたが、空腹のためか、またもペロリと平げてしまいました。ひとりにもだんだん慣れてきて、みなでする鍋パーティー的宴会の味を忘れつつありますが(いまは新型コロナのため、何処も自粛ムーバではあるのですが)、そこはそれ、『孤独のグルメ』ではないですけれど、‟ひとり鍋‟の味わいもまた深く、なかなかオツなものですよ。

 リモート飲み会から一歩も二歩もすすんだと思われるひとり鍋、その真価や如何に。それが発揮されるとき、われわれの魂は自ずから輝きを増すことでしょう。

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 次回、またなにかつくっていこうと思います。Ciao、Ciao!

文:ふみまる
文字入力:匿名さん

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