第2回当事者研究同好会

11月から始まった、あるこの新しい試みとして、「当事者研究同好会」という時間があります。

 

通常あるこでは、メンバーとスタッフが共になって行う活動のことを「プログラム」と呼んでいます。
しかしこの「当事者研究同好会」に限っては、「プログラム」という呼び方を使わずに、あえて「同好会」という呼び名にしています。

 

それは、後に説明する「当事者研究」の趣旨に従って決めたことなのですが、「同好会」と定めることによって、できる限りをスタッフ主導ではなく、「参加者一人ひとりが主人公になる」ことを目標にしているためです。

 

さて、そんな堅苦しい前書きはさておき、「当事者研究」とは何かということについてですが、11月のあるこ伝言板(PDFファイル)に簡単な概要を記したことがあるので、一部を引用したいと思います。

 

先日、あるこ大学(自分の興味のあることを調査して発表するプログラム)で「べてるの家と当事者研究」についての発表を行いました。べてるの家とは、北海道浦河町にある精神保健福祉施設の名称で、当事者研究とは、そこで発案された、日本のベストプラクティス(症状に対する効果的な活動)の一つとして評価を受けている活動のことです。簡単に概要を説明すると、自分の症状を「自分で研究する」ということと、病気にまつわる色々な名称を、一般的に使われる言葉を用いず、自分たちで決めた言葉(例: 症状 →苦労・失敗→経験・自動的にやってくる気持ち→お客さん、等)を使うというものです。一見すれば、冗談 のようにも思える取り組みですが、ここには、 私たちと病気との関係における、とても大切な「見直し」があるように思います。ともすれば 私たちは、自分の症状や、それに伴う経験を「無い方が良いもの」と思いがちですが、そうしたネガティブな見方をやめて、「それも自分の一部なんだ」と 暖かな目で見つめ直す機会に出会えることが、この活動が多くの人に受け入れられる理由であると感じます。

 

同好会と名付けたもう一つの理由は、私自身が当事者研究を学び始めてまだ日が浅いということもあり、自分がコーディネーターとなるのではなく、みんなと一緒に「当事者研究」を学びたかったというのもあります。

 

そんなこんなで、「難しいことは考えず、やれるところからやってみよう」ということで始まった「あるこ的当事者研究同好会」。第2回の様子が実際にどんな感じだったのか、ぜひご覧いただきたいと思います。( ´▽`)

 

(なお、記事を書くに当たり、別途説明の必要な箇所には※印を振ってあります。文末の註釈と併せてご覧ください。)

 

■第2回のテーマ「自分の”お客さん”(※1)を見つけよう!」

 

この日は、簡単に当事者研究の趣旨を再確認(初参加の方もいるので)後、切り込み隊長Yさん(※2)のアイディアで、アイスブレイク(※3)のための「気分調べ」ならぬ「オチの無いフリートーク」をそれぞれ1分程度してもらいました。

 

するとそのトーク中、何人かから「お客さん」にまつわる話が出てきたので、それぞれの心の中にやってくる「お客さん」についての詳細を紹介してもらうことにしました。(説明は、私の主観が混じっていますので、事実とは異なる部分もあるかと思います。あくまでもご参考程度に・・・)

 

●感情を揺らしてくるお客さん「情(ジョー)」:by切り込み体調Yさん
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時々自分の心をパンチして、平穏な心に「揺さぶり」を与えてくるそうです。

 

●毒舌を吐きたくなってしまうお客さん「POISON(ポイズン)さん」:by合いの手Eさん
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ドラマ・GTO(懐かしい)の例のギターリフが聞こえてきそうなポイズンさんがやってくると、「言いたいことも言えないこんな世の中」で、「言いたいこと(毒舌)」が止まらなくなってしまうとのことです。(; ̄O ̄)

 

●板ばさみの感情を運んでくるお客さん「板橋友美ちゃん(通称:ともちん)」:悪ノリトナーセーブFさん
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周囲の人々の「明日の休み、○○行くんだ〜!」という話が耳に入ると、「自分は遠出できないし…」「家の用事が…」「…でも、行ってみヨーカードーっ!?」と囁いてくるそうです。(●´ω`●)ゞ

 

●眠気を運んでくるお客さん「ネムネム」:理事長Jさん
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某・白人ラッパーのようなリズミカルなライムに乗って…かどうかは分かりませんが、彼がやってくると、昼間の活動したい時間でも眠気がやってくるそうです。

 

その他、写真には残っていませんが、「ホーンテッドマンション(自分を怖がらせるお客さん)」「だめんずうぉ〜か〜(お前はダメなヤツなんだ〜と囁いてくるお客さん)」「誰かに監視されている気がするお客さん」「安全地帯さん(心の平穏を取り戻すために、ウォークマンで大好きな”安全地帯”の曲を聴くことで周囲の音をシャットアウトしたくなるお客さん。あまりに絶妙なネームミングに一同賞賛の嵐でした。笑)」他、沢山のお客さんの訪問を報告してくれ、それぞれに発見があったようでした。

 

その中で、「お客さんがやってくるのは分かるんだけど、どんな時にどんな気持ちを運んでくるのか、まだよく説明できないところがある」という声が上がったので、「それならぜひ、次は自分のお客さんをより深く調べてみて、皆に発表してみよう!」ということになしました。

 

むむ?これはまさに、第2回目にして「研究」が始まったような!?(゚▽゚)

 

そんな期待を感じつつ、沢山の笑いに包まれて、第2回当事者研究同好会は幕を閉じました。当事者研究の趣旨を表すキーワードに「自分自身で、共に」という言葉があるのですが、まさにその言葉の通り、人との繋がりの中で、新しいアイディアに出会い、自分自身の研究が進むという場面に出会えたような気がします。次回以降も、新たな参加者も大歓迎ですので、ぜひ興味を持たれた方は、お気軽にご参加いただければと願っております!(●>ω・)ノ

 

【註釈】
※1:自動的にやってくる思考・気持ちのこと(例:イライラ・不安・緊張・怒り、等)
※2:あるこ的当事者研究同好会では、それぞれに自分の就きたい「名ばかりの役職」を決めてもらっています。現在その他には「チャンピオン」「理事長」「CEO」「幹事長」「合いの手」「秘書」「顧問」「悪ノリトナーセーブ」などがあります。
※3:緊張をほぐすための準備作業のこと

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